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ハイパーストIIキャラ総見:豪鬼 [ハイパーストII]

プレイヤーキャラはCPUの斬空2発から1発にデチューンされているとはいえ、ピヨりなし、高いピヨらせダメージ、攻防一体の斬空竜巻、斬空波動からの上下2択、そして新旧灼熱ハメ……その凶性能についてはもはや語る必要がない。豪鬼はストIIシリーズというゲームにおける駆け引きの文法を無視した存在で、ほとんどのキャラにとっては真面目にやるだけムダという理不尽。

バルログも理不尽なキャラで、見切れないスピードで飛んできてダウンを奪えて攻めがループするバルセロナ、外してもゲージを消費しないスパコンなど、人vs人の駆け引き以前の問題でしばしば勝負がつく。この豪鬼とバルログはストIIシリーズの中の大きな歪みだと思う。

だが、この理不尽感はスパIIXをいつまでも心に引っ掛かる寿命の長いゲームにしたと思う。しっかりバランスの仕上がったゲームは意外と記憶に残らない。アタマの中に綺麗に収まって、そしてそのままスッキリ抜けてしまう。初代ストリートファイターEXがそので、技のリーチやスピード、コンボなど細部までキッチリ作られていた。それは遊んでいる間は楽しいが、そのうちメーカーの掌の上で「遊ばされてる」感がしてくる。

エックスはスパIIの発売からわずか半年後に発売されており、開発期間は相当短かったという。このためかシステム的には粗削りなところ(歩き千烈や予約大銀杏などのバグ)があるし、若干大味なバランス調整である事を否めない。しかし、実力以前のキツい択や攻めだけで負けたときのモヤモヤした感じが悔しさを与え、またダメージのランダム幅が大きいため「運が良ければ何とかなるかもしれない!」という希望を与え、またやろうという気にさせる。

ストIIという非常によく出来たゲームのシリーズの最後に「こんなキャラ(豪鬼)出して汚点を作っちゃったよなぁカプコンは」と昔は思っていた。その思いは今もあるのだが、同時にストIIというゲームの寿命を大きく伸ばし、また研究させる原動力となった要素として、豪鬼は決して小さからぬ影響を与え続けていると思う。

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