SSブログ

身体的格ゲー論:ゲージ(゚⊿゚)イラネ [考察・ひとりごと]

 2016-06-12 20.14.17.jpg
 
自分はゲージ溜めが嫌いだ。

格闘ゲームは本物の格闘技とはかけ離れた、ほぼ純粋な頭脳戦だ。そのことは承知の上で、格闘ゲームというものは電子ゲームの中ではSTGやパズル、カーレースよりもずっと身体の動きに近い。自ずとプレイの中で身体との相互性、すなわち肉体感覚に近いものを感じる。そうした肉体感覚からすると、体力ゲージ以外のゲージがあるのはどうもしっくり来ない。

自分がプレイしてるのは主にスパIIXなので、ここではそのつもりで読んでほしい。
スパIIXにはスパコンゲージというものがある。そしてスパコンはキャラによっては非常に強力なので、常にスパコンは撃てる状態で駆け引きをするのが得策。そのためには意識してゲージを溜める必要がある。具体的には、リュウであればダウンさせた後に昇竜拳を空振りする、小竜巻→昇竜拳→バックジャンプ竜巻といった比較的安全な行動をすることでゲージを効率よく溜められる。

しかし、このゲージ溜めというものが自分には不快に映る。会話中にスマホをチラ見されるような感覚といえば伝わるだろうか。
リアルの格闘で相手と対した場合、意識を向けるのは自分と相手の身体のみ。そこに一身に集注するところに真摯な本能のぶつかり合いが生まれる。格ゲーならば自分と相手の動き、それに体力ゲージ。
しかし、スパコンゲージがあることでそちらに意識を向ける必要が生じる。それはスパIIXというゲームのルール上、勝つ為に必要な行動だ。けれど、それは勝負に対する集注感に水を差される感じがする。自分が溜める時は面倒くさいし、相手がゲージ溜めをするのを見ていてるときは( ´・ω・`)。oO( 気ィ散らしてないでこちらに集注しろよなァ )という気持ちになる。

Sキャラを使う際にはこの面倒さがない分、清々しく対戦に集注できる。なので自分はSキャラ戦が好きだ。だからといってスーパーストII礼賛主義者じゃない。技が多様になり強すぎる技が減った分、駆け引きの面白さはエックスが圧倒的に上だ。スーパーとエックスが並んでいたら、自分は間違いなくエックスをプレイする。
 
ゲージシステムのない2D格闘(ストV等も含む)などこの25年見た事がないし、ゲージをなくせなどと言うつもりは毛頭ない。新システムと美麗グラを織り込んだ新作ゲームはいいものだ。ただ自分は駆け引きが面白いと思えるゲームが昔のものなので、それが今でもプレイできる状況を有り難く思いつつ遊び続ける。

nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ゲーム

nice! 0

コメント 2

お名前(必須)

はじめましてこんばんは
自分も全く同じ理由でゲージ溜め嫌いです、嫌いでした
それもあって20年格ゲーから遠ざかりましたが最近は齢の所為かおおらかになり人それぞれなのかなという部分で納得しスパ2Xに復帰しました。
当時はまだそういうのを言語化し発信する手段など無かった時代ですし積年の思いを吐き出させていただきありがたく思います。
by お名前(必須) (2016-07-02 23:53) 

zega

コメントありがとうございます。
ゲームというものがより頭脳化した結果、色々な思考要素を付け加えないと物足りないものになりつつあるのは自分でも感じています。
その上で、やっぱり格闘ゲームの肝心はシンプルな刹那の駆け引きだと思うので、アタマの入り込む余地はなるべくゼロにしておきたいというのも本音。同じ思いをされる方がおられる事にホッとし、またお役に立てて光栄と思います~
by zega (2016-10-22 12:26) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。